令和8年度 意思決定支援研修

2026年10月4日 (閲覧数:28)
ぱあとなあ群馬 
日程: 2026年10月3日(土)
会場等: 群馬県公社総合ビル
参加人数: 28 人

権利擁護センターぱあとなあ群馬主催、意思決定支援研修会を開催。
河村センター長にご講義いただきました。

今回の研修のテーマは、
「人は合理的に決めない。それでも本人の意思を尊重するために」。
後見人の意思決定支援で、ご本人から明確な答えを得ることが難しいときがある。
人はいつも合理的に物事を決めるわけではありません。また、本人がいつでも自分の意思を明確に言葉で表現できるとも限りません。
意思決定支援とは、単に本人から「同意を取る」ことではなく、本人の希望を起点にして、その希望を実現できる可能性や、そのために必要な支援を本人と一緒に考えていくこと。
本人が置かれている環境や、その時々の状況によって、表出する意思が違うこともあります。だからこそ、さまざまな場面で本人の言葉や表情、行動などを丁寧に捉えながら、「本人は何を望んでいるのか」を考えていく必要がある。

家族の意見についても、本人の意思ではない。
だからといって、家族の意見を排除したり、反対にそのまま本人の意思として受け取ったりするのではなく、本人を知るための大切な情報源の一つとして、丁寧に位置づけることが重要です。

「聞く」本人は何と言っているのか。本人の言葉を丁寧に聞く。
「支える」本人が自分で決められるような環境を整える。
「知る」本人の生活歴、価値観、これまでの暮らし、文化的背景などを知る。
「試す」いきなり大きな決断をするのではなく、より制約の少ない環境で試してみる。
「見直す」一度決めたら終わりではなく、その決定や支援が本人にとってどうだったのかを振り返り、必要に応じて見直す。
意思決定支援は、本人に「正しい答え」を出してもらうことではなく、本人の言葉に耳を傾け、本人を知り、本人が決められる環境を整え、一緒に考えていく。
その積み重ねの中で、「本人にとっての意思とは何か」を丁寧に捉えていくことが、意思決定支援なのだと改めて考える機会となりました。
そして、研修を通して心に残ったのは、
「この人は何を選ぶか」ではなく、
「この人は何を大切にして生きてきたのだろうか」
という視点です。

本人の「選択」だけを見るのではなく、この人がこれまでどのような人生を歩み、何を大切にしてきたのかを知る。
その人らしい暮らしと人生を支えるために、私たち支援者に何ができるのか。
今回の研修を、日々の支援を見つめ直すきっかけとして、それぞれの現場につなげていきたいと思います。
 
研修部会 髙橋博美

image
pageトップ